実践、不老健康長寿の秘訣を探れ!

敵(老化・病気)を知り、己(身体の成立ち・生きる仕組み)を知れば百戦危うからず

水素水に健康効果があるのは何故?

YAHOO知恵袋に以下のような質問があり、そこに書き込んだ私の回答がベストアンサーに選ばれましたのでその回答を少し加筆修正してこちらに転記します。
オリジナルの記載は以下にあります。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1250418592


質問
最近お水にはまっています。水素水が良いと聞くのですが、イマイチそれぞれの特徴や良さが解りません。お水に詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。詳しく解説しているサイトなんかがあれば教えてもらえると嬉しいです。

水素水の効果というのは、水に溶け込んでいる溶存水素量の多さ(溶け込んでいる水素分子の数)とか、水中に浮遊する微小なコロイド状ミネラルに吸着した還元力の強い水素原子やマイナス水素イオン(水素分子以上により反応性が高いことから“活性水素”と呼ばれます)がどれだけ存在しているかとかに影響され、溶質も含めた水全体の総合的な還元力(抗酸化力)の強さによって大きく左右されます。
この還元力の強さを判断するひとつの目安が酸化還元電位、つまり、どのくらい電子を供与する力があるかという電気的な指標なのです。これは、酸化還元反応というものを化学的に突き詰めると、物質間の電子のやり取りに帰結することからマイナス電荷である電子を与える力の強いもの(酸化還元電位が強いマイナス値を示すもの)は、還元力が強いと言えるからです。
水素そのものの酸化還元電位は-420mVで電子供与体とみなすことができる究極の還元物質であり、水素が多く溶け込んだ高濃度水素水は酸化還元電位が低くなるのです。さらに、原子状水素やマイナス水素イオンなどの活性水素は水素分子以上に還元力つまり電子を供与する力が強いので、活性水素が多く存在する場合、酸化還元電位はさらに低く-500mV以下になります。
ひと口に水素水と言っても、水に溶け込む水素濃度には限界があるとともに、例え製造時に高濃度であっても在庫による時間経過や輸送時の振動などによって水中の水素が抜けていくこともあり、水によってその水素濃度は様々です。手元に届いた時には容器の中で水素が抜けてしまったただの水と水素の気体に分離していることもあり得るのです。ですから、高濃度水素水による確かな健康効果を期待されるのであれば、溶存水素計か酸化還元電位計を購入されて充分な水素が溶け込み充分な還元力をもった水なのかを調べられることが必要だと思います。
また、例え充分な還元力なり水素濃度をもった水であっても、本当に自分の体にいい効果をもたらすかどうかを見極めるのは、自ら体験して飲み続ける以外ないです。ただ、誤解して欲しくないのは、“水素水”と名の付く水さえ飲んでいれば、霊験あらたかな奇跡的な効果が現れるのだろうなんて毎日コップ2〜3杯程度飲んで淡い期待をされることです。これではほとんど何も起こらないと思います。
体験する上においては、1日どれくらい飲むかとか、1日の生活の中でどのタイミングで飲むかとかによっても体内に取り込める水素量(水素分子の数)とか抗酸化効果はちがってきますので、それによる健康効果というのも違ってきます。水に溶け込む水素量というのは限界があり、確かな効果を得るためには相当量の水素水を飲むことが必要かもしれないのです。この辺の不確定要因があるために、水素の効果というのは一般的に医学として認められたものではありません。しかし、いくつかの研究発表もありその摂取を的確に行えば確かな効果があることは昔から多くの体験者の方が実証しておられ、水素の効果についての臨床研究も始められています。
一般社団法人 水素と医療研究会
http://k-suiso.jp/index.html
株式会社 統合医療推進機構 − アカデミックシンポジウム 水素と医療2011
http://togo-iryo.co/?p=300

水素水の効果・効能については、従来の科学的な常識にそぐわないなどの理由づけをして盲目的に否定される人がおられますが、科学的、医学的に間違っているのではなくて、いまだに明らかには解明されていないが故に研究段階であり、肯定するにも、否定するにも理論的にこれが正しいというものがまだ確立されていないのです。ですから、賛否両論な訳です。私の経験では、確かな量の水素が溶け込んだ水素水あるいは、確かな量の水素を生成する水素発生サプリメントをある程度飲み続けると確かに体調は良くなってきます。
つまり、摂取する水素水や水素サプリメントの質と量に左右される体内に吸収される水素の量、さらには飲むタイミングなどによってその効果は大きく異なるということです。決して、これまでその理由が解明できなかったために「奇跡の水」などと呼ばれてきたような宗教めいたものではなく、物理的・生理的に体内の酸化がどのような劣化を引き起こしているかと、その酸化をどうやって抑制するかという極めて医学的・科学的な事柄であり、体内に摂り込める水素の量(水素分子や活性水素の数)、あるいはそれらから体内に供与される電子の絶対数がその効果を左右すると考えられるのです。

医学的に数多く分類されている病気の根本的な原因として、「活性酸素による体内の酸化が老化と万病の大きな一因である。」ということは医学界でも定説となっています。また、多くの生活習慣病や慢性疾患の初期段階には、不健康な血液とそれによる血液循環の劣化そして血管の硬化があります。もし、水素水などの還元力に優れた水によって、活性酸素による体内の酸化を抑制するとともに、健康な血液循環を促しこれらの病気の根本的な原因を排除しその病症が改善されたならば、結果的に多くの病気に効果があるように見えてしまいます。

現代西洋医学の基本的な治療の目的は、体が呈する様々な病症に対して的確な治療(対症療法)を施しいかに早くその症状を和らげるかという“結果”に対する処方であり、的確な治療を施すためにその症状や発症部位に応じて様々な病気に分類され、症状の数だけ病気の名前があると言っても過言ではありません。つまり、病名というのは病気の原因にもとづいて分類されたものでなく、病名の数に相当する病気の原因がある訳ではないのです。ですから、多くの病気に共通する根本的な原因を取り除くことに水素が貢献しているとすれば、結果的に「水素水や水素サプリメントには数多くの病を癒す効果がある」ということになってしまうのです。

では、水素にそのような病を癒す改善効果があるのなら、どうして医療現場でもっと使われないのかという疑問がわきますが、現代の日本社会においては科学的なエビデンスに裏付けされた治療法を主体とする西洋医学が正統な医学であり、現代西洋医学は発病後の症状である“結果”を改善することがその目的であるために、発病の原因を取り除き病を癒すあるいは健康を維持していくという水素の効果による処方は、まだ不確定要因が多くその確実性が実証されていないために現代西洋医学には受け入れ難い考え方であり、実際の医療の現場では使われないのです。

しかし、現実問題として、様々な病気の根本原因ともいえる“酸化”というのは万物に共通の物理的かつ化学的現象であり、人間も決して例外ではなく加齢によって抗酸化酵素が減少するに従い体内が徐々に酸化、つまり錆びていくことによって劣化していきます。この酸化による劣化を、生物の場合は「老化」と呼んでいるだけのことであり、老化もある種の病気もその原因やミクロな現象は細胞レベルで見れば同じような酸化であり、局部的に細胞が劣化して生理機能が故障して不具合が生じることを「病気」と呼び、全体的な細胞の衰えを「老化」と呼んでいるという言葉上の違いともとれるのです。つまり、水素水や水素サプリメントの抗酸化力によって体内の酸化を抑制すれば老化のスピードも抑えられ、様々な病気、特に加齢によって発症しやすくなる病気を予防できるというのは“原因”に対する処方と考えられます。

すなわち、“結果”に対する西洋医学的な処方と“原因”に対する水素水や水素サプリメントの抗酸化力による効果との間には、老化とか病気をどのように捉えどのように対処するかという考え方に根本的な違いがあるのです。

現代西洋医学の考え方の根底については、現代西洋医学の起源を参照して下さい。

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